予防接種を行えます

予防接種を行えます

予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンを接種することによって特定の感染症のリスクを減らすために行われます。きちんと接種を受けることにより、感染しにくくなり、たとえその病気になったとしても軽く済むようになり重症化を防げます。
予防接種は小児が受けるものという認識が高く、成人では加齢などで免疫が低下している状態にも関わらず予防接種がしっかり行われていない実情があります。

当クリニックでは、

  • インフルエンザウイルス
  • コロナウイルス
  • 麻疹、風疹
  • 肺炎球菌
  • A、B型肝炎
  • 帯状疱疹
  • 渡航前の予防接種

渡航前の相談も受け付けますが、予防接種の種類によっては、数回(2~3回)接種する必要のあるものもあります。海外に渡航する予定がある場合には、なるべく早く(できるだけ出発3カ月以上前から)当クリニックを受診し、接種するワクチンの種類と接種日程の相談をして接種の予定を立てることをお勧めいたします。

当クリニックでは、中学生以上の方に予防接種を行います(中学生未満は当クリニックでは打てません)。

【値段】

インフルエンザワクチン

一般の方
3,000円(税込み)
65歳以上(西宮市在住の方)
1,500円(税込み)

接種費用の助成が受けられるか、減免されるかは西宮市ホームページをご覧ください。

肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)(5年に1回、原則2回まで)
7,000円(税込み)
肺炎球菌ワクチン(プレベナー13)
10,000円(税込み)
肺炎球菌ワクチン(バクニュバンス15)
9,800円(税込み)
MR 麻疹風疹混合ワクチン
8,000円(税込み)
風疹(単抗原)ワクチン
6,000円(税込み)
麻疹(単抗原)ワクチン
6,000円(税込み)
おたふくかぜワクチン
4,000円(税込み)
帯状疱疹ワクチン
22,000円/回(税込み)(2回接種)
水痘(水ぼうそう)
6,000円(税込み)
A型肝炎
6,000円(税込み)
B型肝炎
5,000円(税込み)
RSウイルスワクチン(アレックスビー)
26,500円(税込み)

インフルエンザワクチン

接種時期の報告

西宮市では、例年10月1日から翌年の1月31日までは小児や高齢者の定期接種の期間となります。また1回の接種による有効期間は5カ月程度で、接種後に効力が発揮されるまでに2週間程度は必要とされています。そのためワクチンの効果を高めたい場合は、遅くとも流行のピークである1月よりも前の12月初旬までには、インフルエンザ予防接種を受けるようにしてください。

また新型コロナワクチンとの接種は間隔をあける必要はなく、同日に接種できます(当クリニックは、アレルギー反応がどちらのワクチンで起こったかを判断するために別々に接種することをお勧めしております。また新型コロナワクチンはインフルエンザワクチン以外を接種する場合は、最低2週間の間隔をあけることを推奨します)
2023年の10月ごろはインフルエンザ罹患者はコロナ感染者数を優位に上回っていたことを考慮すると、2024年も10月中にはインフルエンザワクチン接種は早々に済ませておくほうが好ましいでしょう(約5か月間は効果あり)。
ワクチン接種の順番など、判断に迷われる場合は、外来受診の際にご相談ください。

インフルエンザとは

インフルエンザは、感染すると高熱や咳、鼻水、全身のだるさ、筋肉痛などの症状が5日~1週間程度続く、大変しんどい感染症です。ワクチンを接種することで予防や、もし罹患した場合も、小児ではインフルエンザ脳症や、高齢者では肺炎などを併発し重症化することがありますが、ワクチン接種は重症化リスクを減少させることもできます。

対象者は?

積極的にインフルエンザワクチンを接種したほうがいい方は、生後6か月~就学前の小児、65歳以上の高齢者、慢性疾患(心臓、肺、肝臓、腎臓、血液、神経などの疾患や糖尿病の方)を治療中の方、ステロイド、免疫抑制剤を投与中などの免疫不全がある方、妊娠している方、介護施設や療養施設に入院中の方などです。また上記の方と接する機会が多いかたも接種を推奨いたします。

接種回数は?

年齢によってもワクチンの注射回数や、1回の注射の量は異なりますのでご相談いただければよいと思います(生後6か月~3歳未満は0.25mlを2回、2-4週間あける、3歳~13歳未満は0.5mlを2回、2-4週間あける、13歳以上の方は0.5mlを1回)。
当クリニックでは、13歳以上の方を対象に接種を行っております。

副反応はありますか?

インフルエンザワクチンに限らず、ワクチン接種後に接種部位が赤く腫れたり、熱感を持つことがあります。これは一過性の副反応であることが多く、免疫応答による反応でありますので数日で改善することが多いです。もし症状が続く場合は相談して頂ければと思います。

コロナワクチン

コロナワクチンとは

新型コロナワクチンには、重症化を防いだり、発熱や咳などの症状がでることを防ぐ効果があります。また接種を受けて頂くことで、重症化予防や、死亡者が減ることが期待されております。

対象者は?

65歳以上の高齢者や、12歳から64歳の基礎疾患のある方や、医療従事者の方は接種することはお勧めします。
厚生労働省からの通達によって今後の接種状況は変更がありますので適時ご報告いたします(2024年4月現在)。

副反応は大丈夫なの?

接種後の副反応として、接種部位の痛みや頭痛、倦怠感、筋肉痛や、顔面神経麻痺、アナフィラキシー、心筋炎、自律神経失調症、単純ヘルペス再活性化など多岐に報告はされております。新型コロナワクチンの薬事承認にあたって、有効性や安全性を臨床試験や科学的知見に基づいて確認はされております。

ワクチンの種類は?

当クリニックでの接種できるワクチンの種類は、ファイザー社、モデルナ社(予定)です。
もし、事前にインフルエンザワクチン以外の接種をされた方は、新型コロナワクチンの接種は最低2週間の間隔をあけることを推奨しますので接種時期に関してはご相談ください。

肺炎球菌ワクチン

定期接種費用は?(自己負担金)

65歳 定期接種 4,000円
次に該当する人は接種費用が減免されます(それぞれ受給証明書の提出が必要です)

  • 生活保護世帯の方
  • 中国残留邦人等支援給付受給者の方

当日持参するもの

  • 接種券(はがき)
  • 健康保険証など名前、住所、生年月日が確認できるもの

上記の2点に加えて、以下に該当する方はそれぞれ指定の書類をご持参ください

  • 接種当日に60歳以上64歳以下で、心臓、腎臓、呼吸器の機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能障害により身体障害者手帳1級をもつ方
    ⇒身体障害者手帳の写し
  • 減免対象の方
    ⇒(生活保護世帯の方)生活保護証明書
    ⇒(中国残留邦人等支援給付受給者の方)中国残留邦人等支援給付受給証明書

肺炎球菌とは

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
この菌は、唾液などを通じて飛沫感染します。
肺炎球菌は特に高齢者では侵襲性肺炎球菌感染症という致死的な病態を引き起こす可能性があります。インフルエンザや新型コロナウイルスの流行下では感染者数が減少はしていましたが、今後は増加する可能性が高いです。

対象者は?

対象者は、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳となる方、または、60歳から64歳未満の方で、心臓、腎臓、呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障害やヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害がある方が対象となります。
2024年3月31日をもって上記の経過措置が終了し、65歳の方、初回接種のかたのみ公費補助となります。
また60歳から65歳未満ではあっても、心臓や腎臓、呼吸器の機能に制限がある障害を持つ症状の方も定期接種の対象者となっております(身体障害者手帳1級の方は無料になることもありますので申告ください)。

同ワクチンを接種された方は、その年月日を記録しておくようと良いでしょう。

2回目以降の再接種は公費の対象にはなりませんが、5年毎に自費で再接種することは可能ですので、希望される方はご相談ください。

ワクチンを打つ必要がなぜあるの?

肺炎球菌は、肺炎だけでなく、菌血症や敗血症、髄膜炎を引き起こしたり、合併症へと発展してしまう可能性もあります。耐性菌も登場する一方で、重症化リスクが高い点や、飛沫感染をするため、流行の兆しを見せると感染者が爆発的に増加するリスクが潜んでいます。
このような特徴を持つ厄介な症状であることから、平成26年10月1日より、65歳以上の高齢者に関しては定期接種となりました。

ワクチンにはどのような種類があるのですか?

肺炎球菌には93種類の血清型があり、ワクチンはそれのすべてを網羅しているわけではありません。

・「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」
→これは定期接種で使用されるワクチンです。23種類の血清型に効果があり、この23種類が成人の重症の肺炎球菌感染症の64%を占めるという研究結果があります。
自治体によっては公費負担制度もありますので、ご相談ください。

・「PCV13(プレベナー13Ⓡ)」 10,000円(税込み)
→上記の定期接種の他に任意接種が可能で「PCV13」は、平成26年6月20日付で、65歳以上の者に対する肺炎球菌による感染症の予防の効能・効果が確認されました。自己負担になりますが(10,000円)、ニューモバックスNPに併用することで強い肺炎予防効果を期待できますので注射時期などはご相談ください。

・「PCV15(バクニュバンスⓇ)」 9,800円(税込み)
→ほかに15種類の肺炎球菌に対するワクチンが2023年4月に発売されました。日本感染症学会推奨の接種のしかたがありますので、任意接種にはなりますがご相談ください。

網羅している血清型についてですが、プレベナー13の13血清型については変わらず、22F、33Fの2血清型に対して優位な効果があり、血清型3についてもプレベナー13より優位な効果があることがわかっております。現状は「絶対に肺炎にかかりたくない!」という方は、ニューモバックスNPと併用しながら接種することが一つかと思います。

カバーしている血清型について

カバーしている血清型についてまとめた表です。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化が原因とされています。
加齢に伴い細胞性免疫が低下することで帯状疱疹が発症し、加療後も帯状疱疹後神経痛(PHN)が出現するといわれています。
例えば、宮崎スタディ(2009年~2015年 宮崎県皮膚科医会に属する医療機関 延べ34877例)では80歳までに3人に1人が発症するというデータまであります。

対象者は?

接種するべき年齢は、従来の「50歳以上の者」だけではなく、「帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者」に拡大されており帯状疱疹の発症予防効果、帯状疱疹後神経痛(PHN)の発症予防にしっかり貢献できています。

ワクチンの種類は?

当クリニックでは、帯状疱疹を予防するワクチンを2種類採用しております。

1、シングリックス筋注用

シングリックスは不活化ワクチンであり、2回筋肉内注射します。基本的には1回打ち終わった後、2か月後にもう一度打ちます。1回あたりの費用が当院で22000円(合計44000円)と高価な薬剤ですが、帯状疱疹の予防効果は高く、持続期間が長いことが特徴です。50歳以上で約97%、70歳以上で約90%の予防効果があるとされ、9年間はワクチンの効果が持続することが報告されています。副作用は、注射部位の痛みや発赤、その他で筋肉痛、疲労感などが報告されております。下記で紹介する乾燥弱毒生水痘ワクチンより副作用は高いですが、3日以内で治まります。
副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤を服用している人は、シングリックスであれば投与可能です。

2、乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」

乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」は小児で使用する水痘予防と同じワクチンになります。生ワクチンであり、1回のみ皮下注射します。1回あたりの費用は当クリニックで8,830円となり、シングリックスの1/5になります。しかし生ワクチンになるためステロイドや免疫抑制剤を服用している人や、化学療法を行っている方は接種できません。
また6カ月以内に輸血やガンマグロブリン製剤を投与されてた方や、妊娠を考えている人に関しては、接種時期を考慮する必要があるのでこれらに該当する方はご相談ください。副作用は、注射部位への症状がほとんどで、発赤やかゆみなどが報告されています。副作用の頻度はシングリックスよりも低いといわれています。

麻疹、風疹

2024年4月現在で、麻疹ワクチン、麻疹風疹混合ワクチンは出荷調整中です。希望される方、全員にまだ行きわたらない状況が続いております。

麻疹、風疹の接種対象者は?

最近は、成人における麻疹、風疹の感染も増えてきているため、成人の接種も強く推奨されています。特に妊娠を計画している女性は、先天性風疹症候群を防ぐため予防接種が強く推奨されています。また周囲の人々も感染を防ぐことで、無症状でもウイルスを広めてしまうリスクを下げることができます。特に40歳代から50歳代の男性は、風疹に対する免疫が不足、もしくはない場合が多く、抗体価の確認、もしくはワクチン接種が勧められています。こうした経緯から1962(昭和37)年4月2日から1979(昭和54)年4月1日の間の方には、2018年7月以降に風疹クーポンというMRワクチンの定期予防接種の対象者になっているというわけです(2024年まで延長されました)。

  • 風疹、麻疹のクーポン券対象者で抗体価が低かった方
  • 就職前の検診で風疹の抗体価が低かった方
  • 妊娠希望の、妊娠している方で抗体価が低い方(測定せずに接種可)
  • 自分が麻疹、風疹ワクチンを接種したか覚えていない方
  • 仕事場で麻疹や風疹の抗体価が下がっていることを指摘された方
  • 海外渡航の関係で麻疹、風疹のワクチンを打つ必要がある方

上記のかたはワクチン接種がお勧めされる方にあたります。かかりつけの医師や、当院に相談して頂き、ワクチン接種をぜひ検討してみてください。

余談ですが、麻疹の免疫が不十分な方が、麻疹患者さんと接触した場合は、72時間以内に麻疹ワクチンを接種することで麻疹の発症を防げる可能性はあります(緊急接種)。その場合もご相談ください。

定期接種の対象(1回目:1~2歳、2回目:5歳~7歳未満)ですが、それ以外の方も任意接種で受けることができます。

麻疹とは

麻疹は、麻疹ウイルスによって引き起こされ、一般的には「はしか」と呼ばれています。
感染経路は、空気感染・飛沫感染・接触感染です。極めて感染力は強く、免疫がない人が感染すると、ほぼ100%が発症すると報告されています。そのため小児だけでなく、大人も注意が必要な感染症になります。
通常は、38‐39℃前後の発熱、その後の発疹、頬の粘膜にコプリック班という白い斑点を呈します。約1週間~10日間で回復しますが、時に、肺炎や中耳炎、脳炎などを合併することがあるので十分注意が必要になります。麻疹に罹患した数千人に1人の割合で死亡することも報告がされています。最近は、新型コロナの流行がおさまると、麻疹報告例も増えてくる傾向もあり注意が必要です。

風疹とは

風疹は、風疹ウイルスによって引き起こされ、「三日はしか」とも呼ばれます。麻疹と同じく、春先から初夏にかけて多く発生し、飛沫感染、接触感染が主な感染経路になります。風疹は、約2週間の潜伏期間の後、発熱が見られ、発疹が顔面から始まり、2~3日で体幹、四肢に拡大していきます。通常は3~5日で消失はします。基本的には予後は良好であり、一度感染し治癒すると、大部分の人は終生免疫を獲得します。しかし、大人で感染すると関節炎、急性脳炎などの合併症を起こす可能性や、風疹胎児症候群(妊娠初期に母親が風疹に感染すると、胎児に聴覚障害、視覚障害、心臓の欠陥、精神遅滞などの先天的な障害を引き起こす)を併発する可能性があると言われています。そのため妊婦さんとそのパートナーの予防は特に重要とされています。

ワクチンの種類は何があるの?

麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)とは、麻疹と風疹を両方予防するためのワクチンで、麻疹ワクチン、風疹ワクチン単独のワクチンもありますが、現在では混合されたワクチンが主流になっています。ワクチンの種類は「生ワクチン」です。麻疹ウイルスと風疹ウイルスを無力化(弱毒化)したものを含んでいます。

接種方法は?

接種方法は、皮下注射です。

接種効果は? 接種間隔は?

接種の予防効果は、1回の接種で麻疹、風疹の両方に対して95%の確率で十分な免疫を獲得することができます。2回接種すると免疫獲得は、さらに向上し、麻疹、風疹の両方に対して97~99%以上といわれています。
回数を2回接種する場合は、通常は4週間あけて接種します。

麻疹、風疹混合ワクチンは生ワクチンのため通常1回接種ですが、効果を高めるために2回接種することも可能です。その際には、最低27日はあけて接種をお願い致します。

他の予防接種との影響は?

他のワクチンとの接種間隔は下記の通りです。

  • 不活化ワクチン(インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン):接種間隔の制限はありません。
  • 新型コロナワクチン:新型コロナワクチンとそれ以外のワクチンは同時に接種できません。お互い片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
  • 他の生ワクチン(BCGなど):27日以上あけて接種をお願いします。
  • 接種後最低2ヶ月間は避妊が必要ですのでご注意ください。

副反応はありますか?

一般的な副反応は、発熱(5~27%)、発疹(12%)、鼻汁(9.3%)、咳(7.8%)、注射部位発赤(7.3%)、ショック、アナフィラキシー様症状、急性血小板減少性紫斑病(1/100万)、脳炎(1/100万以下)、けいれんなどは報告ありますが、MRワクチンが特別副反応が多いという印象もありませんのでご安心ください。

接種が困難な場合とは

下記の方は、麻疹風疹混合ワクチンを受けることができないのでご注意ください。

  • 明らかな発熱
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
  • 本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがある方
  • 免疫機能に異常のある方や免疫を抑える治療をしている方
  • 妊娠していることが明らかな方
  • 上記に掲げる者の他、予防接種を疑うことが不適当な状態の方

なお、接種後2カ月ほど妊娠を避けて頂く必要があるのであわせて気を付けてください。

なお各自治体で助成制度がありますので参考にしてみるといいでしょう。

RSウイルスワクチン(アレックスビー)
当院では、26,500円(税込み)1回のみ

RSウイルス感染とはなんですか?

RSウイルスと聞くと、子供の感染症と思われるかもしれません。しかし、その一方で、高齢者や基礎疾患のある成人においても、RSウイルスは、肺炎などを引き起こすこともありまので、とても大切なウイルスです。

年齢を問わず感染を起こす

もしこれからお孫さんができるという方も、子供さんにRSウイルスをうつさないためにも、ワクチンを打って対応することをお勧めします。おじいちゃん、おばーちゃんが健康でいることを意識することで基礎疾患の増悪を防ぐことができ自分の命を守れて、そして子供さんを含めた感染症対策につながると思います。
RSウイルスには、2歳までには、ほぼ100%感染すると言われています。

その後も生涯にわたって何度も感染と発症を繰り返します。そのため、乳幼児だけでなく、成人、特に高齢者にも影響をおよぼす可能性もあります。

重症化するリスクはありますか?

喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心疾患、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)などの慢性の基礎疾患がある人や、免疫機能が低下している人は、RSウイルスに感染した場合、肺炎などを起こすこともあります

重症化するリスクはありますか?

RSウイルス感染の流行時期はいつですか?

RSウイルス感染症は、近年は夏から増加傾向となり秋にピークがみられていました。一方、2021年以降は春から初夏に継続した増加がみられ、夏にピークがみられています。今後の発生動向について、さらなる注意が必要です。

実際、高齢者の方はどれくらい感染しているものなんですか

実際、高齢者の方はどれくらい感染しているものなんですか

治療法、予防方法はありますか?

現在、成人においてRSウイルス感染症に対する特定の治療法はありません(乳児において発症をおさえる薬はあります)そのため、症状を緩和する薬だけになります。

予防方法は、60歳以上を対象としたワクチンはあります。
それが「アレックスビー」(GSK社)になります。このワクチンはウイルス表面タンパクの一部を抗原とした組換えワクチンである「組換えサブユニットワクチン」と呼ばれるもので、ウイルスそのものは使用されていません。

このワクチンの効果は?

60歳以上のデータによると、RSウイルスワクチンの有効性は、
RSウイルス感染罹患が4分の1~5分の1になります。感染による入院のリスクが、5分の1になります。酸素や、人工呼吸器が必要になる重症化リスクが5分の1になると言われています。

ワクチン接種の対象者は?

RSワクチン・アレックスビーの対象者は、60歳以上に推奨されています。
また下記の患者さんは、接種を検討することをお勧めします。

  • 肺気腫(COPD)の方
  • 喘息を持っている方
  • 心不全がある方
  • 脳梗塞・脳出血などの脳疾患がある方
  • 糖尿病・慢性腎臓病などの基礎疾患がある方
  • 血液疾患や免疫不全・担癌患者など

ワクチンの効果はどのくらい持つかは現在も研究中とのことです。
また情報がわかり次第 up date していきます。

副作用はどんなことが起こりえますか?

  • 50%以上
    接種部位の痛み
  • 10%以上
    頭痛、筋肉痛、疲労、関節痛
  • 1~10%未満
    発熱、接種部位の腫れ
  • 1%未満
    過敏症反応(発疹)、腹痛、悪心など

ワクチンで予防ができるものは予防を行い、自分が感染源にならにように家族の健康を守る意味でもワクチンという防御は皆様の健康維持に心強い味方となってくれると思います。

予約制となっておりますので、お気軽にクリニックへ連絡、来院して頂きご相談ください。

渡航用ワクチン(トラベラーズワクチン)

当クリニックでは、日本旅行医学会認定医でもある院長が、渡航前のワクチンについても相談にのっております。

海外の渡航前に行う予防接種には、以下の2つの目的で行うことが多いです。

  • その国での感染症から自分を守るため、周囲への2次感染を防ぐため

    外国では、日本にはない病気が発生しています。また、日本にいる時よりも感染する危険が大きい病気があります。予防接種を受けることで予防できる病気は限られていますが、予防接種を受けることで感染症にかかるリスクを下げることができます。必要な予防接種は、渡航先、渡航期間、渡航形態、自身の年齢、健康状態、予防接種歴などによって異なります。事前に渡航先の感染症情報を収集するとともに、それぞれの予防接種について理解した上で、渡航者一人一人が、どの予防接種を受けるかを決める必要があります。

    (厚生労働省 検疫所 FORTH から抜粋)

  • 入国するために予防接種証明書を必要とする

    入国する時に、黄熱の予防接種証明書の提示が求められる国があります。主にアフリカの熱帯地域や南米の熱帯地域の国々です。また、黄熱の流行国から入国するときに予防接種証明書の提示が求められる国もありますので、乗り継ぎの時に証明書が必要になる場合もあります。
    また、学校に入学する時に予防接種証明書を要求される場合もあります。
    詳しくは渡航先の国の在日大使館や入学先、お近くの検疫所などでおたずねください。

    (厚生労働省 検疫所 FORTH から抜粋)

厚生労働省が提示している海外渡航前のワクチンについての情報が以下のホームページに記載ありますのでご参考にしてください。

海外渡航のためのワクチン (forth.go.jp)